オホーツク海に面した北海道網走市の郊外には、畑作地帯が広がっています。畑では主にジャガイモ、小麦、てんさい(別名ビート、砂糖の原料)が栽培されていますが、ビール麦と呼ばれる二条大麦の畑も多く見られ、北海道で一番の生産量を誇っています。収穫の直前に黄金色に波打つ大麦畑も、網走ならではの美しい光景です。
1998年に設立された網走ビール株式会社では、ビール麦の一大生産地である網走の地の利を活かし、流氷を仕込水に用いた青い発泡酒の「流氷ドラフト」や、「網走監獄」をイメージして醸造した黒ビールの「監極の黒」など、ユニークなクラフトビールを醸造しています。
また、工場に併設するレストランの「YAKINIKU網走ビール館」では、各種の網走産のクラフトビールと、年間にわずか100頭弱しか生産されない希少な「オホーツクあばしり和牛」も味わえます。
網走ビール株式会社では国内の地ビール醸造所の中では数少ない「三釜方式」を採用。この方式にビールの本場・ドイツの伝統的な製法である「デコクション方式」を組み合わせて、ビールを醸造しています。
「もろみの煮沸と加熱を行う『デコクション方式』は、二つの釜で醸造できますが、網走ビールでは『三釜方式』を採用しているので、三つ目の釜を自由に使えます。これによって麦芽以外の副原料を加えた『流氷ドラフト』などの特徴ある発泡酒を作ることができるのです」。そう教えてくれたのは、條将之(じょうまさゆき)工場長。網走ビール株式会社の創業当初から醸造に携わってきたビールのスペシャリストです。
自然の恵みにあふれたオホーツクからご家庭に、さわやかな風味と苦みをお届けする網走ビール株式会社。「流氷ドラフト」や「監極の黒」「知床ドラフト」など、地元産の原料を用いて、丹念に醸造する他のクラフトビールや発泡酒をぜひお試しください。
事業者名 | 網走ビール株式会社 |
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連絡先 | 0152-45-5100 |
営業時間 | 9:30~ 18:00 |
定休日 | 日曜日 |