(協力:網走漁業協同組合、同組合たこ部会)
~「網走のたこ」を全国へ届けたい!~
たこ漁師の朝は早い。
午前2時30分、港からたこ漁の船が一斉に出航する。
網走漁業協同組合たこ部会の船は8隻、船は14トン級が主流。
たこの漁期は毎年流氷がない時季、3月から翌年1月頃まで行われる。
最盛期は8月から10月にかけて。
8隻の船が向かう操業場所は、夏は沖合3~5Km、秋は沖合1~2Km。
たこ漁は午前8時30分から水揚げが行われ、水揚げする時間が浜値に影響するから毎度の出漁は真剣勝負、時間との闘いだ。
たこ漁の仕掛けは「たこ箱」。
たこ箱は水を含むと海に沈むようになっており、100mほど沈ませてある。
たこが外敵から身を守るために隠れる習性を利用した仕掛けになっている。
さぁ、漁場に着いた。
仕掛けてある「たこ箱」を引き上げる。
ここからが面白い。
たこを箱から出すためにたこに「塩」をかけるのだ。
たこは箱の中に入っていられなくなり箱の外へ出てくる。
これはたこ同士の共食や吸盤でくっつくのを防ぐための工夫。
ネットに入れたたこを次々と船内にある水槽に入れていく。
水槽には生きたまま水揚げするため、水温を低く保つための氷や冷却装置で温度管理される。
また、船によっては酸素を注入し鮮度を保ちながら港へと運ぶ。
水揚げされたたこは早ければ当日、遅くとも翌日には全国へ運ばれる。
最盛期では全船で約15t水揚げする日もあり、多い船では1隻で約2t水揚げすることもある。
(撮影協力:網走漁業協同組合、同組合たこ部会)
この日獲れたたこは1杯10Kg前後が多かったが、日によっては30Kg超えのたこも取れる日がある。
たこは1年で大きく育つため、網走漁業協同組合では約3Kg程度のたこにタグを付けて海に放し、成長の記録を取っている。
3Kgのたこは1年で10Kgまで成長する。
特別な水槽
水揚げされたたこは発送までの間、港にある特別な水槽で保管される。
水槽内は低温を維持し、水には酸素が注入されているためたこは生きたまま保管される。
専用トラック
たこは生きたまま全国各地の加工場へ届けるため、陸送においても鮮度を保つように、水槽がある専用トラックで搬送する。
陸送中も水槽内は低温維持と酸素注入が行われる。
近年、遠くは宮城県まで陸送している。
数ある自治体の中から網走市に寄附していただきまして誠にありがとうございます。
これからも貴重な財源として活用させていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
事業者名 | 株式会社 マルホ阿部水産 |
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連絡先 | 0152-43-2786 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 日曜日 |