北海道網走市では畑作が盛んで、市の総面積の約3割が畑です。まちの郊外に広がる畑では、主にジャガイモ、小麦、ビート(サトウダイコン)が栽培されています。
1989年(平成元年)に開学した東京農業大学(以下、東京農大)の北海道オホーツクキャンパスは、そんな広大な畑作地帯に隣接する大学。「北方圏農学科」「海洋水産学科」「食香粧化学科」「自然資源経営学科」の4学科が設置されているキャンパス内では、オホーツクの大地と海を学び舎として、多くの学生が様々な課題に取り組んでいます。
2004年(平成16年)創業の「東京農大発株式会社バイオインダストリー」は東京農大の学生と教員、地元の経済人との連携によって設立されたベンチャー企業です。起業以来、大学と共同で研究し、魅力ある数々の商品を開発してきました。
そして、2007年(平成19年)には網走市役所の近くに直営店の「ショップ笑友(エミュー)」をオープンしました。
ショップ笑友では、エミューオイルを使った商品の他、エミューの肉や卵から作られたカレーやソフトジャーキー、どら焼きなどの食品も開発、販売されています。中でもエミューの卵を使って、ふんわりと焼き上げた生地に、北海道産の小豆の粒あんと生クリームをサンドした「笑友生どら焼き」は、網走の新たなスイーツとして地元でも大人気です。
「東京農大発株式会社バイオインダストリー」が主体となって取り組んできたエミューの商品開発は、2008年(平成20年)に内閣府が実施した「地方の元気再生事業」のひとつにも選定されました。南半球にある砂漠から流氷が流れ着く北国のまちにやってきても、元気に育つ巨大な鳥のエミューから生み出された様々な商品からは、網走の新たな産業モデルの息吹が感じられました。
事業者名 | 東京農大発株式会社バイオインダストリー |
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連絡先 | 0152-43-7233 |
営業時間 | 10:00-17:00 |
定休日 | 日曜・祝祭日・年末年始 |