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オホーツク網走農業協同組合

網走が誇るブランド牛、オホーツクあばしり和牛

北海道網走市の郊外には、オホーツク海や知床連山を一望にできる広大な畑と牧草地が広がっています。そんな光景の中で飼育される黒毛和種の「オホーツクあばしり和牛」は、網走が誇るブランド牛です。

牛は寒さに強く、高温多湿が苦手という性質をもつ生きもの。梅雨がなく、年間を通じて湿気の少ないカラッとした晴天の日が多い網走は、牛の成育にとって最適の環境なのです。さらに澄み渡った空気と清らかな水、太陽の日差しをたっぷり浴びたミネラル豊富な牧草が最高品質の肉牛を育てます。

6割がA5ランクの評価を受けるお肉

年間100頭弱しか生産されない希少な「オホーツクあばしり和牛」。その名を冠することができるのは、A4ランク以上の評価の牛だけです。さらに全体の約6割が最高品質のA5ランクの評価を受けるという「オホーツクあばしり和牛」。その一番の特徴は、肉のうま味や甘みが素直に感じられること。程よくサシの入ったお肉の脂はさっぱりとしたもので、しつこさがまったくありません。

うで肉・もも肉はすき焼き、肩ロースはしゃぶしゃぶにぴったりの肉質と味。希少部位のサーロインをステーキにして食べると「オホーツクあばしり和牛」のうまさと柔らかな肉質がストレートに味わえます。

牛のスペシャリストが育成する希少な牛

「父から受け継いだ網走郊外の牧場で『オホーツクあばしり和牛』を生産しています。生まれた頃からいつも牛がそばにいて、牛舎が遊び場でした」と笑う佐藤牧場二代目の佐藤裕之(さとう・ひろゆき)さんは、牛の飼育を始めて40年近くになる牛のスペシャリスト。佐藤牧場では約350頭の牛を飼育し、そのうちの年間10頭ほどの「オホーツクあばしり和牛」を出荷しています。

牧場を受け継いだ当初は乳牛を育てていた佐藤さんが、肉牛の飼育を始めたのは20年ほど前から。2009(平成21)年に「オホーツクあばしり和牛」が商標登録されて、生産者とJA、行政などが連携して、網走のブランド牛の生産を始めてからは、プロジェクトの推進役として肉質の向上に取り組んできました。

「オホーツクあばしり和牛」のうまさの秘密

現在、網走では4戸の牧場が『オホーツクあばしり和牛』を生産。より良質な肉牛をつくるために、勉強会を開くなどの研究を重ねて、牧場同士が切磋琢磨しながら、和牛を飼育してきました。「長年の経験から、肉質を決める要素の割合は、牛に与える飼料が6割、血統が2割、育成管理が2割だと思っています」という佐藤さん。

現在「オホーツクあばしり和牛」に与えられているのは、試行錯誤を重ねた末に完成した配合飼料。お肉の質や味にばらつきが生じないように、すべての牧場で牛に食べさせる配合飼料を統一しています。さらに健康で良質な肉牛に育つ子牛を誕生させるために、母牛の血統を重視。和牛の遺伝的な能力を推定するDNA検査のゲノミック評価を導入しています。

そして、「オホーツクあばしり和牛」の一番の特徴は、網走の牧場で子牛から一貫して飼育すること。全国各地にあるブランド牛の場合、その多くが外部から子牛を買い入れ、肥育することが多いそうですが、「オホーツクあばしり和牛」は子牛の繁殖から生産者自らが手掛けています。子牛から育て上げることで、健康状態などが把握しやすく、個々の牛の性質にあわせた飼育方法によって、最高品質の「オホーツクあばしり和牛」が生産できるのです。(※放牧の写真はイメージです)

さらに良質のお肉を目指して

「2027年に北海道で『和牛オリンピック』が開催されることが決まりました。5年に一度、全国の優秀な和牛が集まって肉質を競いあう大会ですが、地元開催となるので必ず好成績を残したいと思っています。これからも飼育方法や飼料などに改良を重ねて、さらに上質な『オホーツクあばしり和牛』を目指していきます」。そう決意する佐藤さんからは、牛一筋に歩んできた牧場主のプライドと心意気が感じられました。

地元に住んでいても、なかなか口にすることのできない希少な「オホーツクあばしり和牛」。この機会に網走の大地ですくすくと育った和牛の肉のうまさと自然な甘みをご賞味ください。

事業者詳細

事業者名 オホーツク網走農業協同組合
連絡先 0152-43-2311
営業時間 9:00~17:00
定休日 土曜・日曜・祝日

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